生地厚0.2mmで多色印刷入りビニールケースが可能に！

生地の厚みで何が違うのかをお話する前に、“生地の厚み”についてお話しします。

1-1.生地の厚みって何？

生地の厚みとは、ケース素材である塩化ビニール生地の厚さのこと。

例えば、塩化ビニール製チャック付きケースで説明してみよう。

図1.塩化ビニール製チャック付きケース

図1の生地を分解したのが図2です。

図2.PVCチャック付きケース分解図

ビニール生地が正面生地と背面生地に分解されました。

この正面生地（ビニール生地1枚）の厚さが“生地の厚み”になります。

では、この厚みが違うとどうなるのでしょう。

1-2.生地の厚みで何か違うの？

生地の厚みで何が違うのかというと、

“生地の厚みが増すと風合いがしっかりし、高級感が出ますが、コストは少しUPします。”

つまり、0.2mm厚は0.3mm厚比べて高級感は無くなるが、コストDOWNは可能である。

では、実際どれぐらいコストが安くなるのか見てみましょう！

0.2mm厚生地で作る多色印刷入りケースは、安いのだろうか？

結論から申し上げると、0.2mm厚で作った方が安価になります！

実際の例を挙げてみましょう。

バレンタインケース

注文数

LOT：3,000枚

ケースサイズ

横200×縦150ｍｍ

生地

正面生地：0.3mm・透明
背面生地：0.3mm・梨地

印刷サイズ

横190mm×高さ127ｍｍ

インク使用量

中（全面印刷の1/2）

上記内容で見積をしました。

0.3mm厚生地の場合

納期

校正確認後20営業日

価格

単価　約79.0円/枚

0.2mm厚生地の場合

納期

校正確認後20営業日

価格

単価　約74.0円/枚

0.3mm厚から0.2mm厚に変更しただけで、単価で5.0円（総額：15,000円）安くなりました。

“こんなに安くなるのなら、0.2mm厚でいいや”

と思いあなた！

ちょっと待って下さい！

次の『0.2mm厚を選定する前に！』を必ずお読みくださいね。

後悔してもらいたくないので…。

生地の厚みを0.2mmにする前に、もう一度熟考して欲しい！

“本当に0.2mm厚でいいのだろうか？”

安い方がいいに決まっているのだが…。

“では、なぜ0.3mm厚の生地が存在しているのだろう？”

当店のケースは、販売促進用とも言われ、内容物（商品）の付加価値を上げてくれる。

逆に言えば、売り値に対し安っぽいケースだと、内容物の信頼を落とすことになる。

なので、売り値に対しチープに感じないかをよく考えてもらいたい。

このチープ感が出ないように0.3mm厚があるのだから…。

0.2mm厚に印刷すると、安価になることは理解できたと思う。

“でも、ちょっとチープ感が心配？”

と思っている方に、印刷生地の反対生地を含めたケース全体としてのカスタマイズを意識して欲しい。

下図は、0.2mm厚の正面生地に印刷した時の背面生地の選択内容である。

図3.背面生地の選択内容

透明生地に印刷するか梨地生地に印刷するかで選択内容は変わってくるが、背面生地に0.3mm厚をカスタマイズするこができる。

こうすることで、多少なりともチープ感は解消される！

また、当店ではチャックスラスカラーもカスタマイズできる。

なので、ケース全体のトータルコーディネートでチープ感ともおさらばできるかも…。

0.2mm厚の生地に印刷した実際のサンプルを見てみましょう！

商品名：チャックパックHJ

能面チャック付きビニールケース

0.2mm厚の透明生地に全面印刷

商品名：チャックパックTJ

クールタオル用チャック付きケース

0.2mm厚の透明生地に印刷・背面には梨地生地

0.2mm厚の生地に多色プリントしたビニールケースの特徴は、

• 0.3mm厚で作るより安価に作れる！
• 0.3mm厚で作るより高級感は薄れる。
• 印刷生地の対面生地をカスタマイズできる。

です。

以上、お付き合いありがとうございました。

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